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底地(そこち)は借地権が設定されている土地のことを言います。底地の特徴や、売れやすくするためのポイントについて見ていきましょう。
底地は「貸地」という言い方もされる、借地権が設定されている土地のことです。借地権とは、土地を借りた人(借地人)がそこに自分の建物を建てるなどして土地を利用する権利のことを言います。地主から見れば「底地」ですが、借地人からすれば「借地」として扱われています。
底地の所有者のことを「地主」、土地を借りている(借地権を持っている)人のことを「借地人」と言い、底地を所有している地主には借地人に土地を貸すことによって地代(賃料)などを受け取れる権利が発生します。借地人が他の人に借地権を売買する場合には、地主の承諾が必要。その場合にも承諾料を請求できます。
底地の所有者である地主は土地に対して、建物の所有者である借地人は建物に対して、それぞれ税金を払うことになります。
借地借家法では、あらかじめ定められた期間が満了したら、更新せずに土地を所有者に返すという制度が設けられました。
底地が売却されづらい物件とされることが多い理由の一つとして、底地だけを購入しても自由に利用できないという点が挙げられます。底地とは借地権付きの土地のことですから、底地を買ったとしても、すでに土地を借りている借地人がいるため、借地人以外が底地を利用して家を建てることはできないのです。その上契約期間は30年程度と長期に及ぶため、第三者が底地を購入するメリットは少ないと言えるでしょう。
底地を所有すれば地代や更新料の他、建て替え・増改築時の承諾料といった地代収入も得られますが、収益性は低いのが現状。利回りは2~4%とされており、底地を所有することによる税金と差し引きすると、あまり収益は得られません。
借地人が複数いる場合は一人ひとりの借地人との間にトラブルが発生するケースもあり、第三者が底地を購入する際には、住宅ローンを組めないため現金一括で支払わなければならない点も、底地が売れにくいとする理由の一つです。
売れづらいとされる底地を売れやすくするためには、いくつかの方法があります。
底地を購入することでメリットを得られるのは、地主の許可なく自由に土地を活用できるようになる借地人です。更新料や承諾料を支払わずに済むため、借地人の中には売却に応じてくれる人もいます。底地人とあらかじめ良好な関係を保っておくと、様々な相談をしやすくなるでしょう。
借地人と協力することで、底地と借地権を合わせて完全所有権の土地として売り出す方法があります。購入者は一般の不動産と同様に土地活用が可能となるため、相場に近い価格で売れる可能性も高まります。
売却価格は大幅に下がってしまいますが、様々な物件の取り扱いに長けている不動産会社に売却する方法もあります。この場合は複数の買取業者に底地の査定を依頼するのがおすすめです。底地売買に精通した実績を持つ不動産業者を見つけ、相談しておくのも大切です。
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設立 | 免許更新回数 | 買取までの最短期間 | |
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訳あり物件 買取センター |
1991年 | 8回 (東京都知事免許(8) 第61604号) |
即日査定・即日現金化 |
フレキシブル |
1992年 | 4回 (東京都知事(4) 第83259号) |
即日回答・翌日決済(前提として机上査定あり) |
エステート リサーチ |
2003年 | 4回 (東京都知事(4) 第82776号) |
要問い合わせ |
再建築不可.net |
2004年 | 4回 (東京都知事(4) 第84482号) |
要問合せ |